2011年 09月 14日
むかし~昔!! 鹿児島の民話・・・
むかしむかし、とても大きな大鬼がいました。あまりにも大きいので、
そのあたりの山をひとまたぎに歩くほどです。また大きいだけではなく、
とても力持ちでした。
ある日の事、この大鬼は山から下りて行くと、村人たちに向かって
大声で言いました。
「ええか、みんな。このおいが、桜島(さくらじま)と飯牟礼山(いいむれさん)
と、どっちが重いか、かついで見るで」そして、大きな大きなもっこ
(→農産物などを運ぶ用具)を運んできました。
そして両端に桜島と飯牟礼山をつり下げてみると、飯牟礼山よりも桜島の
方がはるかに重く、何度やってもバランスがとれません。「まっこと、腹の立つ!」
気の短い大鬼は、もっこのにない棒を振り上げると、腹いせに桜島の頂上を
バンバンと叩きました。
そのために今でも桜島の頂上は、でこぼこになっているのです。
それからそのとき、あまりにも足を踏ん張ったので足が地面にめり込んで
しまいました。
その足跡の一つが、伊集院の恋の原という所に、今でもそのまま残って
いるそうです。
++++++++ おしまい ++++++++
by hiro-hiro1935
| 2011-09-14 16:59
| ひとりごと